プログラマ英語学習日記

プログラミングと英語学習のまとめなど

Q-Leap式 話せる英語ドリル300文 ファーストインプレッション

久しぶりに英語の本を買いました。DUOでの瞬間英作文が終わったので、次を求めて買いました。

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半分ほど進めたレビューでも書いてみます。

どういう本?

いわゆる 瞬間英作文 の本です。ビジネス系の文章に特化しているのが特徴。   電話応対・空港・会議準備などパート別に30シーンx10文収録されています。

音声がCDでなくダウンロード形式なのもモダンでいいですね。CD取り込みなんてもはや面倒なだけですから。


1パートは以下のような構成です

  1. 英文を見た後、日本文をみる
  2. (1)の音読
  3. (1)の英文を並び替えて正しい順番にする練習
  4. (1)とは違う文章で英文の空所補填
  5. (4)の瞬間英作文
  6. 重要語句
  7. コツなどのコラム

収録、音声もこれに準じた構成でパートごとに5トラックあります

  1. 最初の英文10個の英文読み上げ>日本文読み上げ
  2. 英文のみの読み上げ(リピーティング用)
  3. バラバラな順番で読み上げ>正しい順番で読み上げ(語順入れ替え練習用)
  4. 日本文読み上げ>英文読み上げ
  5. 最後のまとめとして英文のみの読み上げ

たくさんあるように見えて、最初の3トラックは同じ英文ですし、4トラック目と5トラック目も同じ英文なのでトラック数ほど英文は多くありません。つまり、同じ英文をやり方をかえて何度も叩き込む練習 といえます

各英文も短め。10単語以内なのですぐリピーティングできます。


感想

まず書籍の推奨レベルはTOEIC400ですが、TOEIC760の人間のインプレなのであてにならない可能性あります。

ざっと最初のパートを聞いたときに、既視感を覚えました。記憶をたどると毎日の英文法か、と納得。

たしかに瞬間英作文の本ではないものの、最初に英文を音読>ちょっとパターンを変えた英文を音読、という構造だったのでよく似ています。

英語の読み上げが比較的速いのもよく似ています。 これでTOEIC400とかウソだろ?と思えるぐらい速くて音の省略が多い。本当に400点の人が聞いたら相当つらいのではなかろうか...

しかし、発音に関してはイントネーション中心にしっかり解説があるのがポイント高いです。強弱やリズム、省略に関して結構細かく書かれています。

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こういう本は珍しい。どこが省略されてるか、弱く言わなきゃいけないかって案外わからず強い音で発音しちゃうんですよね。

発音の本というと「正しい口の形&子音を強く言う」ことが主体の本が多いように見えますが、個人的にはそれらよりもよっぽど 弱く言う音と省略 のほうが日本人にははるかに難しく大事だと思います。

自分で自分の声を録音して気づいたのですが、弱い音を弱く速く言えると本当に英語っぽく聞こえます。特にあいまい母音をボソボソッと何言ってるかわからないような音量&口の形でいうのは日本語になくてめっちゃ難しい。
逆にどんなに個々の音が正しく子音が強くても、それだけではイタリア語っぽく聞こえます(笑)

そういう意味で、弱く発音する部分にしっかりフォーカスしてあるこの本はポイント高いです。


一方で、瞬間英作文として考えるとTOEIC400の人には厳しくないか? とも思います。

「語順感覚を身につける」と帯にありますが、それをやりたいなら 本家の瞬間英作文 のほうが先でしょう。あれで同じ文型を何十回/何百回と練習しないと語順感覚は身につきません。むしろ本家瞬間英作文の基本/パターンプラクティス/シャッフルの3冊をこなしてもまだまだ足りないと感じてます(汗)

なので、このばらばらな文型の音読だけで語順感覚を「身につける」のは相当難しい。すくなくとも30日では不可能です。30日分を最低10周ぐらいはする覚悟が必要ではないかと思います。(この辺、本家の本をちゃんとされた方なら理解していただけると思います)


その一方、この辺の本をこなした後だとかなり楽です。今の自分の使い方は

  • いきなり最初の部分で日本語>英語の瞬間英作文
    • この時点で本来の使い方を逸脱
  • 2トラック目でリピーティング練習(本読まずに)
    • だいたい3回程度
  • 4トラック目で瞬間英作文
    • だいたい5回程度

残りのトラックは聞いてませんし本も目を通していませんね...特に3トラック目の語順順れ替え。いきなり瞬間英作文してますので(笑)

1トラック目/5トラック目も不要。リピーティングアプリで空白スキップすれば2トラック目でカバーできますので。ひどい使い方してますね(笑)

このため1パート15分ほどで終わってます。本に書いてあるとおり、ですがだいぶ使い方が違います(笑)

本のとおり各トラックをこなすなら、最低1時間ではないかと思います。自分の勉強を振り返っても、TOEIC400レベルの人が各トラックを2,3周するだけで身につくとは到底思えません。最低でも各トラック10周は必要でしょう。


総評

まだ半分程度ですが、瞬間英作文第3ステージ「表現を覚える」には非常にいい本だと思います。ビジネスシーン特化というのは大半の日本人学習者には嬉しい内容ではないでしょうか?また音声がかなり速く、かつ苦手な弱い音にフォーカスしてくれてうれしいです。弱点補強になります。

また難易度が低めなのもいいですね。今の勉強のメインが単語と多読で、音読と瞬間英作文は勉強しない日が半分以上。勉強しても30分もしないので、このお手軽さは助かります。2周ほどしたらANKIに全部突っ込む予定です。

一方で気になるのは帯との差でしょうか?(笑)TOEIC400の人だと相当気合いれて繰り返さないと厳しい気がします。最低でも600点ぐらいは欲しい本という印象でした。

瞬間英作文パートの難易度があうならぜひオススメしたい本です。


おまけ

11月TOEIC、「席を確保できませんでした」になりました(涙)。田舎だから大丈夫と完全に油断してた。

ちょっと、というよりかなーりモチベおちてます...まぁ受験他でTOEICスコアが必須というわけではないのでガマンしますが早く元に戻って欲しいですね。